平成28年熊本地震太陽光発電被災調査 中間報告会に参加しました
ひむかおひさまネットワークは、東京に本部のあるNPO法人PV-Netとともに、今年4月の熊本地震発生後、4月と6月の2度、太陽光発電施設の安全確保と被災状況調査を益城町を中心に実施しました。(下記過去URL参照)
この調査から得られた内容を解析し、今後の災害時の太陽光発電の利活用、安全性確保、再利用等について、関係者の皆様に報告すべく、「平成28年熊本地震PV被災調査 中間報告会」を市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)2 階 第 9 会議室にて、16時から19時まで開催されました。
会議には、経産省 九州産業保安管理部 電力安全課、熊本県エネルギー対策課等からも産いただき、参加総数26名でした。
過去2回にわたる調査でおおむね以下のことが分かりました。
1 建物の被害に比して、太陽光発電設備そのものの被害(破損等)は意外と少なかったこと。
2 建物の被害が少なかった住宅に設置されていた太陽光発電を停電時に自立運転で使用した設置者は過半数であったこと。観点を変えれば、自立運転をご存じない方も少なからずおられた。
3 震災直後、過半数の方がブレーカーを切断する等の対策を行い、屋内電気系統に不用意に電気が流れないように対策をされた。
4 被災された住宅で太陽光発電に被害がなかった方は、太陽光発電設備の再利用を希望される方が多かった。
5 益城町での特徴として、太陽光発電に対する近所の方々からのもたらされた情報がブレーカーを落とす等、良い方向で伝えられたこと。このことはコミュニティーの健全性が減災に役立つことを示していました。
今後も今回の調査のフォローアップを行い、太陽光発電施設の健全性に資する情報を発信することができれば、何よりと考えています。