熊本地震被災地で太陽光発電施設の安全確保支援活動を実施しました。
2016(平成28)年4月27日に、熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城町において、太陽光発電施設の安全確保支援活動をNPO法人太陽光発電ネットワーク(PV-Net)と協働して実施しました。本活動には、私どもも会員になっている、九州ソーラー&クリーンエネルギーネットワーク(SONEQ)も参加しました。
この活動は、被災地での太陽光発電施設の破損等による安全性の確保と、健全性の診断を行うこと及び健全な施設については自立運転による活用を図ることで被災地支援を行うために実施しました。
また、この活動を通じて被災の実態と課題を抽出・評価を行い、その内容について取りまとめたうえで、今後の太陽光発電施設の健全な普及に寄与することも目的の一つとして行いました。
27日は、ひむかおひさまネットワークから代表の下津、副代表の小川の2名と電気主任技術者の金丸氏の3名で朝5時半に宮崎を出発しました。小川、金丸両氏は電気の専門家として測定機器も持参しました。また、金丸氏は在京の電気主任技術者のかたから被災地支援に役立ててもらいたいと託された、ガソリン発電機3台とガソリン入りの缶3缶も持参しました。
午前11時過ぎ、総勢12名が熊本県庁に揃い、熊本県商工観光労働部エネルギー対策課にお伺いし、挨拶と県の作成した安全確保啓発のチラシをいただきました。その後益城町の災害対策本部にも挨拶したうえで、14時前から3班に分かれ活動を開始しました。
私どもが回った中で、直接調査した中では太陽光発電設備から接続箱への線を外して絶縁してあるものもありました。また、家の破損は大きいものの、車庫の車中泊を行うお宅の太陽光発電設備では、調査したところ太陽光発電は健全でした。そのお宅では一部の部屋で電気を使用していましたが、屋内配線を調べたところ漏電ブレーカーは作動しない限界のところで絶縁が低下していました。原因は外部コンセントで使用している電気器具でした。コンセントが雨水により絶縁が低下していることが判り、電気器具を取り外して安全性の確保を行いました。
17時まで調査を行い、途中被災地の状況を確認しながら帰路につきました。帰宅は21時半となりました。
今回の支援活動で、太陽光発電施設の健全な状態、健全性が損なわれている状態、様々な状況を目視や測定で知ることができました。